最近、毎週録画予約して見ている番組があります。

テッペン!『なかい君の学スイッチ』
毎週月曜日 23:56分〜 (東京)

TBS系列で放映されている深夜番組で、中居正広をメインMCに、先生役に、スキップ&あんこ大好きの川田裕美アナ、生徒役に、サンドイッチマンと数名ゲスト、といった出演陣のバラエティ番組です。
生徒の知らない世の中のトレンドを、グルメ、動画、商品、話題の人などを紹介する内容です。

「なぜ見ているか?」

出てくる情報ネタが、ほとんど知らないことばかりなのです。
知らないことを知るって、楽しい! ドーパミン出ている感じがします。

毎回、「へー」って言いながら楽しく見ています。

いったい世の中なにが流行っているのか。。

先日7月23日の放送
『1本の動画で人生が変わった話題の人』

YouTubeだけではなく、様々な動画サービスで話題の人たちが出てきました。
以下がその人たち

#ぎんしゃむ#スカイピース#ポンチ#りかりこ#リーサーX#渡辺リサ

10代の子達の街頭インタビューに出てきた人気の人たち。

みなさん、ご存知でしょうか?
わたくし、誰1人として知りませんでした。

そして、番組に出ていた中居くんをはじめとするおじさんタレントも同じく1人も知らなかったです。

ちなみにこれ、番組公式ツイートのハッシュタグですが、そのあとに

 #1人も知らない人はヤバイ

ヤバイ人  だそうです・・   ※「ヤバイ経済学」って本なら知ってますが(汗

一応、マーケティングを生業にしている身としては、多少は世の中のトレンド情報には詳しい自負があるものの、まったく知らないってことは、そもそもこの情報源に接点がない、ということに気がつきました。「いったい世の中で何が起きているんだ」と正直不安を覚えました。

大学生の息子に聞いて見たところ、知っているほうが少ない、だそうです。


見ていても視えてない

  • チャット小説 引用

20180801 日経MJ
チャット形式でストーリーが進む「チャット小説」が人気だ。他人の会話を覗き見るような臨場感や、読みやすさが支持を集めている。10-20代を中心に利用が広がっている。主なチャットアプリ「DMM TELLER」(ピックアップ)「Balloon」(フォード)

先日8月1日の日経MJ紙

きっと、多くの経営者が、「日経MJ」を読んでいるはず。なのに、大半の経営者は、スルーしている。この記事をきっかけに、「チャット小説」「DMM TELLER」のキーワードで検索した経営者がどの程度いるのか? 
ユーチューバーの件も同様で、たまたまついていたTVのバラエティで取り上げられているが、「見てるようで観てない」「自分に関係ない情報としてスルーしている。」

  • うちの社内でも、「サブスクリプションモデル」 を資料に使ったところ、「知らない単語を使うな!」と経営陣からお叱りが(苦笑

流行りものは富裕層から、だった

80-90年代  世の中の先端を行く流行りものは、裕福な家庭=企業の上層部の方々の家庭や、生活周辺にまずは入っていったものだ。
事例 VTR ビデオカメラ インターフォン 携帯電話(初期) ワープロ等々
きっと、この消費者としての体感が、経営判断に生かされていたのだと思う。
ところが、90年代後半から、いまや社会インフランとしてなくてはならないインターネットが普及しはじめてから、状況が大きく変わっている。

トレンドはボトムから

2chをはじめとしたネットの口コミ、掲示板での情報、ネットメディア、そしてSNS、YBをはじめとしたリッチメディアから、情報が大量に流れている時代。
90年代までの、マスコミから発信され、末端に流通する情報の流れが逆転している。

##トレンドを企業戦略にどう生かしていくのか?
この情報の流れとトレンドとまったく隔絶されているのが、今のオールドビジネスの企業経営者だ。
現場社員の情報や判断にいかに委ねられるのか?
「自分の目で現場を見て、自分で判断する」時代遅れになっているのかもしれない。

元Yahoo!の井上社長も、
「モバイル時代に正しい経営判断をする自信がなくなった。」と社長を退任しています。
ヤフー社長交代の本音 「彼らに賭けてみよう」 CNET Japan

まとめ

なにも、企業経営者に個人のSNSアカウントで情報発信せよ、というつもりはない。
企業経営者が、今世の中で起きている、新しい消費動向と情報流通革命に、少なくとも「興味」を持って、認知していく必要がある。
「自分ごとではない」とスルーしてしまえば、何事もなかったように日常に戻っていく。
自分の会社が身を置く業界情報の変化に敏感だとしても、世間の消費市場の変化に意欲的に関与しなければ、企業もオールドスタイル、経営者もオールドビジネスマンとして、衰退の道を辿るのかもしれない。
社員の意識改革を声高らかに叫ぶ経営者自身の意識改革が進むのはいつのことになるのか? 
日本企業が衰退するのが早いか、経営改革が始まるのが早いのか、。

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